こんにゃくはそのほとんどが水分です。製造過程でもたくさんの水を使います。水の美味しさがこんにゃくの美味しさになると言っても過言ではありません。
小林蒟蒻店は山深い遠山郷の地下40メートルから地下水を汲み上げた水を使用。雑味のない清らかな水がこんにゃくの味を引き立てています。
小林蒟蒻店では国産の材料にこだわっています。
特にこんにゃく芋は長野県下伊那産のものを使用してまいりました。
以前は遠山郷をはじめ下伊那では養蚕の為の桑畑と並んでこんにゃく芋の栽培が盛んでしたが、最近は少なくなってしまいました。それでも地元産の材料を確保し、昔ながらの味を守っています。
小林蒟蒻店を代表する商品「信州遠山郷こんにゃく」は、独特のサクサクとした歯ごたえと弾力があります。またこんにゃく芋の粒もしっかり感じることができ、素朴ながらも煮込むほどに味わい深くファンが多い逸品です。
独特な歯ごたえの秘密は「バタ練り」という製法です。
「バタ練り」は、こんにゃくのもとと水酸化カルシウムを混ぜ合わせる時に、バタバタと音がすることに由来します。大きな羽がついたドラムを半分にしたような機械を使い、ダイナミックに練ることで、こんにゃくに空気がとりこまれます。すると気泡が入ったこんにゃくができあがります。
気泡があることで、サクサクとした歯ごたえと煮物などで味が良くしみるこんにゃくとなります。
大量生産されるこんにゃくとは違い、バタ練り製法では職人がこんにゃくの様子を見守り、その日の天候や湿度なども踏まえ、長年の経験からちょうどよい塩梅を見極めて練りあげます。1日に製造できる量は限られ、手間もかかりますが伝統の味を守り、みなさんに「おいしい」と喜んでいただけるのが何よりです。
吟味した国産の材料と、職人の技がつくりあげた昔ながらの優しい味わいをお楽しみください。
小林蒟蒻店のはじまりは、昭和15年に創業した「小林清吉商店」です。当時は生活に必要なものを販売する商店でした。そこでこんにゃくの製造と取り扱いを始め、平成11年6月17日に「有限会社小林蒟蒻店」を設立いたしました。
これからも遠山郷の味として、皆様に愛されるよう心をこめてまいります。